先日のビジネス交流会で
珍しい仕事をしている方に出会いました。
それは蛆虫とハエを育てる仕事だというのです。
私も無知なものでそのような仕事は初耳でした。
蛆虫とハエというとあまり良い虫のイメージがありませんでした。
しかし実は医療業界では多くの人が知っている常識との事です。
糖尿病等で壊死した組織を蛆虫が食べる。
しかも正常な部分は食べず、
壊死した部分だけを切り取ってくれるのです。
そうする事で末端部分を切断せずに済むとの事。
そうした医療用として無菌培養しているとの事です。
ハエは農作物の受粉に使うとの事。
特に気温が暑い中での活動が得意。
ミツバチが激減する中での代替手段となるのです。
こうして一つの知識に気がつくと、
他にも関連する事が様々目にとまります。
傷ついた兵士の傷口に蛆虫がわく方が治りが良いと言われ、
大昔から蛆虫の効用に人間は気がついていたとの事。
抗生物質の発達で傷の治癒には使われなくなったが、
糖尿病での壊死等で再度脚光を浴びている事。
「マゴットセラピー」という名前。
ハエの事に関しても、
蜂よりも暑い気候に強い事。
南国の花や実に臭いものが多い理由。
熱帯では蜂よりハエが受粉の媒体である事。
一つの気づきから様々な情報が目に止まります。
そしてやがて一つの構造として見えてきます。
その構造に気がつくと、
構造の中にある仕組みやビジネスヒントが見えてきます。
気づきがあるから見えてくる世界がある。
自分が認識をして見ている世界はほんの少し
だという事に気付かされた出来事でした。