商品を購入しようと決める時。
この時には何らかの感情の引き金(トリガー)が働き、
沸き起こる感情が購入の判断をさせています。
そんな瞬間にどのような感情が湧き上がっているのか、
仮説を立てながら観察をすると
商品購入者の色々な気持ちが見えてきます。
例を挙げるとこんな事がありました。
ある施設の売店にいたとき、
一人の60代位の女性のお客様が
一箱のお菓子をレジに持ってこられました。
その時に私はこんな一声をかけたのです。
「あら奥様、そちらの商品を選ばれるとはお目が高い!」
実はサザエさんでこんなシーンがあり、
この昭和の死語を一度使ってみたかったという
どうでも良い理由でした。
(その時のお客様、こんな理由で申し訳ありません)
するとそのお客様は「あらっ!そうっ!」と言われ、
追加で5箱のお菓子をレジに持ってこられました。
私はその施設のスタッフではなかったので、
その商品が何なのか知りません。
すなわち商品の売りこみは一切していません。
それでもそのお客様はその商品を山積みで買われたのです。
さて、この時のお客様は
どのような感情の引き金がはいったのでしょうか?
・自分の選択が正しかった事による自己承認感。
・お目が高いと言われた優越感。
・やっぱり良いと思ってた!という気持ち。
色々と考えられる事が出て来ると思います。
この気持を色々と考えて意見を出し合い棚卸ししながら、
どの様な気持ちを湧き起こさせると良いのかを考えると
次の戦略・戦術につながっていきます。