最近、古い宿に泊まった時と新しい宿に泊まった時とで
大きな差を感じる事があります。
それは「日常の便利さ」が欠けているという事です。
中でも特に感じる事は「部屋でのインターネット等の機器対応」です。
「旅では日常を忘れる空間である事が大切」
旅とは日常から離れて、非日常を思う存分満喫し心のリセットをもたらすものです。
そのようにいうとスマートフォンやパソコン等の機器からも解き放たれて過ごす事だと考えてしまいます。
確かにそういった機器から追われる生活から離れたいという欲求はある。しかし実際には今さらそれらは手放せないのが現実。
非日常空間であっても機器は使えるようにしておく必要があります。
一言でいうとこうでしょう。
「非日常の空間と、日常の便利さを併せ持つ事」
ところが古い施設ではこの逆の事がおこっています。
「空間」には日常が入り込み、
「便利さ」の方には非日常の不便さを感じる。
それもかなり多くの施設で見受けられます。
「空間」の中には片付けられていない道具が並んでいる。
宴会等で使用する予備テーブルやイスが重ねられていたり、
清掃道具が隅に置いてあったりします。
部屋にはテレビ等の配線がバラついていたり、
見えなくても良い物が見えていたりします。
「便利さ」の面ではどうでしょうか。
今やスマートフォンを目覚まし代わりに使い枕元に置く人も多数おられます。
合わせて夜には充電をします。
パソコンやタブレットを使用される方も多いでしょう。
それなのに旧型の施設では多くの部屋で電源をとるコンセントが少ない。
あってもとても不便な場所にある。
当然といえば当然なのです。
元々の設計が電源といえばテレビ・ポット、
清掃時の掃除機利用の為に設置をされています。
枕元で電子機器を使う事など想定をして作られていません。
これまでインターネットやモバイル機器への対応を
多くの施設が行なってきていると思います。
代表的な例をいうと、
ホームページのスマートフォン画面対応、
部屋のインターネット利用を想定しWi-Fi環境を整えるなど。
しかしその中での盲点が、
部屋内での電源確保やスマートフォンの置き場です。
例えば枕元となりそうな所にコンセントを設置する。
それが無理でも貸出延長コードを部屋に設置しておく。
ベッドであったらスマートフォンを置ける台の設置も必要です。
古い設計だからこそ後からでも良いので
何らかの対応をする必要があるでしょう。
少額投資で出来る部屋内での工夫はけっこう多くあります。
これから顧客の若返りを図るのならば是非対応してもらいたい事です。