働くスタッフさんに
責任感を持ってもらいたい。
主体性を発揮してもらいたい。
そう考える経営者は多いと思います。
その為に経営者目線を持てという教育をしたり、
仕事で求められている真意を考えさせたりする事があります。
しかしそういった教育をしても
なかなか責任感や主体性は発揮出来ないものです。
そうした中でもスタッフが責任感を持ち主体性を発揮してきた
成功例をいくつか見てきました。
日本には「一所懸命」という言葉があります。
私が歴史の授業で習った記憶では、
鎌倉武士が自分の与えられた領土「一所」を
命をかけて「懸命」に守るという心意気との事でした。
スタッフ教育の成功例を見ていくと、
早い段階で「一所懸命」を行っていました。
例えば旅館の場合、館内に売店があります。
通常業務に加えて売店の売上だけ責任を持たせる。
その分、レイアウトやポップ作り等の裁量を与える。
手法などのヒントを与えたり教育は行います。
そうしているとその一所だけは懸命に自分で考え、
そして結果が付いてくるとますます頑張ります。
この時に結果を出していった方が
後々に広い分野で責任感を持ち主体性を発揮した仕事をしていました。
ある施設で今月も同様の事をしていますが、
同じように一所懸命に考えてくれています。
思うように行かなかったり結果が出なかったりもあります。
しかしスタッフ教育という観点でみると確実に上向いています。
小さな範囲で責任を持たせるとやるべき事が見えやすくなる。
やるべき事が見えると主体性を発揮しやすい。
主体性を発揮すると責任感が出て来る。
このような循環を作るキッカケとして
日本人の「一所懸命」という考え方が役に立ちます。