経営を改善する為の「好循環」を作り出していく時、
まずどこから取り組んでいけば良いのでしょうか。
複数の打ち手が必要ですがまず最初に取組むのなら
うまく行っている所に
好循環のキッカケとなる仕掛けを作ります。
一例として旅館業界での経営に好循環を生み出す方法を紹介します。
旅館業界はオンシーズン・オフシーズンの差が大きくあります。
そして放っておいてもお客様が来られる時期があります。
逆にオフシーズンは資金繰りがショートするという事もあります。
オフシーズンに資金繰りがショートするという事が課題の場合、
厳しいシーズンの集客をどうするかという事だけではなく
年間を通して好循環を生む事を考えます。
まずは放っておいてもお客様が来られるオンシーズンの
利用単価を少しだけアップします。
元々が最終利益は5%程度の業界です。
単価アップをするだけで最終利益は5割増という事もあります。
利益が増えればオフシーズンに向けて蓄えが出来ます。
オフシーズンの資金ショートがなくなれば、
その時期にも打ち手が打てるようになります。
オフシーズンはお客様が少ない、資金繰りも厳しい、
だから集客の打ち手も打てない。
この流れを断ち切って好循環が始まっていきます。
一つ一つの打ち手をみると本当に単純な事なのです。
しかしこうした積み重ねが好循環を生み出していきます。
その時の早道が「うまく行っている所」に仕掛けを作る事です。