商品を開発して売っていく際に
2つの考え方があります。
一つ目は、自分の売りたいものを開発し売る
「プロダクトアウト」という考え方です。
もうひとつは消費者が求めている物を売る
「マーケットイン」という考え方です。
ではこの2つではいったいどちらが良いのでしょうか?
この文章のくだりからでは、
なんとなくオチが読めた感じでしょうかね。
自分の売りたいものを売る「プロダクトアウト」。
従来、様々な会社が「これは売れるだろう!」という
打算の元で商品開発をして売ってきました。
観光地では顕著で「これは売れるに違いない」という思いで、
様々なプロモーションを行なってきました。
その結果・・・
当たる事もあれば外れる事もある。
むしろ外れる事が多かったと見ています。
まさにカンと度胸と運の世界です。
一方でマーケットインという考え方。
マーケティングの教科書では必ずこちらを推奨しています。
お客様が求めている事は何なのか。
それを徹底的に調査をして、
ニーズに基づいた商品を開発し売っていく。
これだけでも確実性が高まりそうです。
しかし、ニーズに基づいた商品を開発した結果、
何の変哲もない面白みも無いが必要ではある商品になった。
そして売ってみた結果、何の特徴もなく目立たない。
こういった状態になる事もあります。
私の結論は、まずはプロダクトアウトで発想をする。
こんなものあったら面白いなという事を沢山出す。
次にマーケットインで調べて絞り込んでいく。
見込み客に求められるものは何なのか。
自分たちが良いと思ってる事は本当に求められているのか。
こうしてニーズに基づいてお題を絞っていく。
そして最後の最後はやっぱりプロダクトアウト。
ニーズがあるお題に絞り込んだうえで、
「これがあったら面白い!驚くぞ!」
という商品を考えていきます。
ニーズという枠で絞り込んではいるが、
ただニーズに答えるだけでは特徴や面白みがない。
ここでもう一度プロダクトアウトに戻ります。
最後は当たる確率を十分に高めた上での
経験から来るカンとセンスの世界です。