オーナーの個性を経営戦略に活かすと、
すごい力を発揮して効果を出します。
特に小さな会社やお店であるほど、
経営者の想いが事業の行動を左右するので
効果を発揮します。
ある宿での話です。
そのオーナーは2代目で事業承継したばかり。
先代オーナーである母親の経営方針を守りながら、
懸命に頑張っておられました。
先代の経営方針は明確な言葉にはしていませんでしたが、
「森の中の癒し宿」という感じです。
同じように宿を経営していたのですが、
宿泊予約サイトのクチコミ点数が下がっていきました。
点数は5点満点で4点強と決して悪くはありません。
しかし5点満点に近かった先代よりは下がっています。
その時にこのような話をしていきました。
「この宿のウリは何なのか」というお題を考えている時です。
「そもそもなぜここで宿をやりたいと思ったのか」
という話になりました。
「遊びが大好き」「アウトドアが大好き」
「釣り」が大好き
「宿でもお客様を連れて釣りにいく」
「とにかくお客様と一緒に遊びたい」
オーナー自身はこのような想いを持っておられました。
そこから掘り下げて、
「オーナー自身を一言で表すと何者なのか」
というお題を考えて行きました。
「森あそびの達人」
この言葉がぴったりきました。
ここで気づきが出てきました。
ここは「森の中の癒やし宿」では無いのでは。
「森の中の遊び宿」の方がぴったり来る。
そうして経営方針を「森の中の遊び宿」とし、
釣りプラン・星のソムリエ・森の中でBBQなど
様々なサービスが開発されました。
今では宿泊予約サイトで5点満点中4.9点。
すごく高評価の宿として人気を集めています。