アンケート調査のよくある間違い
お店に行っても観光地にいっても、またセミナー受講後でも、よく見かけるアンケート用紙。
それらを見るたびに「もったいないな」と感じる事が多くあります。
それはどういう所なのか。
そもそもアンケートリサーチとは、的確な打ち手を打つ事を目標として、顧客へ質問をする事で声を吸い上げて、現状を把握する調査方法です。
しかし・・・多くのアンケートを見ると、5段階評価での満足度調査が主流であったり、
地域ごとに目的が違うはずが、どこでも同じような内容のアンケートであったりします。
早い話・・・
「既存の多くが打ち手の為ではなく、
調査資料を集める事が目標となっている!」
という問題を抱えているのです。
真のアンケートリサーチとは打ち手を目標として仮説から逆算する
では、本当に有効なアンケート調査とはどのようなものなのか。
まず前提として、理想の状態へ近づく為に乗り越えなければならないのが「課題」です。
その課題へどのようにアプローチをすべきかの答えが必要です。
そこに対して、解決に向かうための「仮説」を立てます。
そしてその「仮説」が正しいのかを検証する為に、
仮説から逆算してアンケートの設問項目を作っていき、アンケートリサーチを行います。
だからこそ、課題を解決する為の有効な打ち手が見つかるのです。
1,そもそも目標設定が明確に出来ていますか?
2,目標達成をする為の課題設定が出来ていますか?
3,その課題を解決する為の「仮説」が立てられていますか?
4,仮説が正しいかどうかを検証する為に、「知るべき事実」は何ですか?
5,その事実を知る為に「どんな質問」をすれば良いでしょうか?
この5つの質問を繰り返してアンケートを作成する事が、意味あるアンケート作りへの道です。
私はこれらを観光地において体系的に実行してきました。
そしてそれらを活かして、観光マーケティング調査のなかで数多く行って来ました。
その結果、知るべき事を知り、次の打ち手を打てるようになっていったのです。